訃報に思うこと

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水木しげるさん、少し前はフジモトマサルさん、松来未祐さん、熊倉一雄さん、柳原良平さん、たてかべ和也さん、愛川欽也さん、岩田聡さん、桂米朝さん……と、長年よく名前や作品を見てきた方の訃報に接する機会が増えました。まあまあ長めに生きているとこういう話が増えていくのだなぁ、としみじみ思います。

最初に「そうか、テレビでよく見ている人がいつかはいなくなってしまうのだ」と強く実感したのはハナ肇さんでした(1993年没)。クレージーキャッツというよりはかくし芸大会で銅像役を長くやっていた印象の方が強かったのですが、芸能界の重鎮にそのときだけはペンキをかけたりスリッパで叩いたりしてもよい、とされる設定で、若き日のウッチャンナンチャンの2人がカットの声がかかった瞬間に土下座しているシーンなど印象的だったものです。植木等さんも谷啓さんも鬼籍に入ってしまいましたね。自分が好きでよく見ていたテレビに出ている人、というトリガーが強いせいか、坂上二郎さん(コント55号)、中条静夫さん(「あぶない刑事」の近藤課長)などもふと思い返すことがあります。

松来未祐さんは作品というよりは“ネットの話題”として拝見することが多かったため、そういう点で特に寂しく思いましたし、同年代の方の死去はなんともこたえます。